ありがと、ばあちゃん

ちょうど一週間前の10月8日0時半、ばあちゃんが亡くなりました。79歳でした。

私が病院に行った時には、すでにばあちゃんはベッドで寝ていて一度も目を開けず、一通り見舞い人が帰って行ったところで家族の前で静かに息を引き取っていきました。寝たままゆっくりと心拍数が落ちていったので、最後は苦しまずに眠るように逝けたと思います。

末期の乳癌で、骨盤、リンパ節、肺にかなり転移していたそうです。お医者さんが言うには、発症したのは10年くらい前で、病院に来た時はもう死ぬギリギリのところだったんじゃないかな、とのこと。

家族が異変に気付いたのは3年前。 なんか膿くさいし血が滲んでるしちょっと痩せたかなって感じてたって。もちろん家族は何度も病院に連れて行こうとしましたが、ひこずって連れて行こうとしても泣いてへたって嫌がったそうです。じいちゃん曰く、嫁いできてから一度も病院には行ったことがないほど病院が大嫌いなばあさんだったらしい。

つい最近まで自転車に乗って買い物行ってたり、畑仕事や田植えもしたり、ご近所さんと楽しく談笑したり、至って普通に過ごしてたとみんなが話してた。ただちょっと痩せすぎじゃないかと心配にはなったけど、痛いとか辛いとか一言も誰も聞いたことがないって。私も田植えで会った時はそんな病気になってるなんて全然気付かなかった。三連休が始まる前の夜に亡くなったから、「最後まで誰にも迷惑かけることなく静かに逝くなんて、こんな生き方できる人なかなかいないよ。ほんと凄い人だよ。」っておばさんが言ってるのを聞いて泣いてしまった。

反抗期にはばあさんに当たり散らしてたくさん迷惑かけたし、離婚して母ちゃんに引き取られた後は心配ばかりかけてしまった。何もばあさん孝行できてない。ごめんね。死ぬときまでずっと私が数年前にプレゼントしたお箸を大切に使ってたって。もちろんお葬式の立て箸にも使ったよ。園芸が好きで、手芸が得意で、孫と遊ぶのが大好きで、怒られたこともほとんどなくって、とっても心優しい大好きなばあちゃんだった。私が田植えの手伝いに帰った時は、えらい喜んでたらしいね。

もう実家はじいさんと父ちゃんの二人だけになってしまった。じいちゃんは凄く寂しがってるけど、葬式の時よりは少し元気になってるように感じた。ばあちゃんの分まで生きてな。父ちゃんは会社を辞めてしまったし、これから法事とかじいちゃんの世話とかで忙しくなるだろう。ばあちゃんに心配をかけないように、ばあちゃんの分までじいちゃんと父ちゃんに孝行してあげよう。まだ私は全く気持ちの整理がついてないけど、ゆっくり元気になって行きたいと思う。

ばあちゃん今までずっとありがとう。