日本では”カラス”と呼ばれる黒い鳥が飛んでいるところをよく見かけますよね。実に素晴らしい、頭脳の持ち主であると言われています。カラスはどんな鳥の仲間かご存じでしょうか。

実は… カラスはスズメの仲間です。「スズメ目 カラス科 カラス属」が、一般的によく街中で見かけるカラスの分類です1。

ハシブトガラスの場合「スズメ目 カラス科 カラス属 ハシブトガラス」という分類になります。

スズメ目は鳥類最大の目であり、鳥類全体約1万種のうち半分以上の鳥がスズメ目に含まれています。さえずるための器官である鳴管が発達していることが特徴であり、海鳥は全くおらず、ほとんどが小鳥だそうです。タンチョウ、セキレイ、メジロ、ツバメ等、よく名前を耳にする日本の鳥もスズメ目に含まれていました。インコ以外の小鳥系はほぼスズメ目なのではないかと思えてきますね。流石鳥類の半分以上を占める目だけあります。

ちなみに、スズメは「スズメ目 スズメ科 スズメ属 スズメ」です。いかにも、純粋なる ”THE スズメ” って感じがします。海外に行ったことない私は、恥ずかしながら今日までずっとスズメは日本特有の鳥だと思っていたのですが、西はポルトガルから東は日本までユーラシア大陸の広い範囲に分布していたそうです。ヨーロッパに行っても朝の目覚めはスズメの鳴き声がきけるのでしょうか。なかなか粋ですね。

生物の分類についての正しい知識を持っていないので、「カラスはスズメの仲間だ!」と言いきってしまっていいのかには疑問があります。分類上”スズメ目”と付くからには、カラスもタンチョウもスズメもツバメも、みんな元は同じ仲間であると括ってもいいのでしょうか。

先日訪れた鳥園にて、カラスの分類について記してあり、「カラスってスズメの仲間だったの?!」と衝撃を受けたので紹介してみました。