セーラー万年筆の世界の銘木シリーズ 黒檀 高蒔絵 古代鳥を購入しました。

まだポチっとした段階で、家に届くのを首を長くして待っている状態です。

以前購入した趣味の文具箱 Vol.18にて銘木シリーズの万年筆が紹介されており、そのなんとも愛らしいフォルムに一目惚れをしてしまいました。まず、象嵌がとっても素敵。ハートマークがキューティーハニーの胸元みたい。そしてこの爪型のペン先。小学生のころに硬筆で使っていたデスクペンを思い出します。私の中で”万年筆”と言えば、この爪型のペン先なんです

気になるな~ほしいな~と、たまにネットショップで探してちょくちょく中古品を見つけてはいたのですが、ネット販売では試し書きができないことと、やや高価なお値段になかなか踏ん切りがつかず指を咥えて眺めているだけでした。

そして、まぁ、私の誕生日が先日あったので、自分への誕生日プレゼントだー ! ということで勢いで買ってしまいました。何事も直感と勢いが大切。善は急げ、です。

この世界の銘木シリーズの万年筆は、既に 2010 年 10 月で廃番になっており (ささろぐ BLACK RXさんで詳しく紹介されています)、現在は中古品しか手に入らないと思います (デッドストックは別として) 。現行時代は、セーラーの高級万年筆シリーズの蒔絵万年筆のベースとしても使われていたものなので、セーラー渾身の 1 本とでもいえるのではないでしょうか。現に、「セーラーの中で一番書きやすい万年筆だ」というセーラー社員の話もあるそうです。

私が買ったのは、まさに世界の銘木シリーズをベースとした蒔絵万年筆です。豪勢な蒔絵ではありませんが、かわいらしい鳥の描かれたデザインとなっています。この鳥が古代鳥なのでしょうね。のっぺらぼうな顔だけれど、そのシンプルさが上品です。また届き次第写真をアップしようと思います。

ペン先の表記や天冠の状態を写真で見たかぎり、廃番になった時代の型 (以下、新型) よりもさらに旧型のものだと思われます。

ペン先の表記は「18K JIS 4」で、これは旧型の表記。これよりも後のものは 21K だったり、 750 (750‰ = 18K) と書かれているそうです。ちなみにペン先の素材は 21K → 23K → 18K と変化してきたそう。

また、天冠が木でできていたのも旧型の特徴のようです。新型は天冠が全て金属なのだとか。


実は、私が買おうと決心して探していた際に、私が選んだ旧型のものとほぼ同じ値段で新型のものも売られていたのです。なんとなく、旧型のものの方が万年筆らしい味わいを感じられそうで、せっかく中古で買うのなら古い物の方が癖があって面白いのではないかと思い、旧型を選んだのでした。また、ペン先の形状も私の狙っていた旧型の方が癖があるように説明されていたので、そのポイントも大きかったです。のっぺらぼうな書き味は少し面白みがないだろうと。のっぺらぼうな書き味ならば、近年の万年筆で十二分に味わえるでしょうから。

届くのが楽しみ過ぎてわくわくが止まらない。