ファミリー・シークレット 」は夫が猟奇殺人犯だと気づいた妻の映画です。

私は凶悪犯罪者たちをFBIのBAUがプロファイリングし、事件の解決をしていく海外事件ドラマの クリミナル・マインド が大好きです。

ファミリー・シークレットには、家族から見た猟奇殺人犯像を期待して、借りてみました。

が、期待は裏切られ、内容は薄いし、大きなどんでん返しも、猟奇殺人と絡めた話も特にないです。あぁ、やっぱりそうですよねーというオチ。ハッキリ言って内容的にはつまらない。呆気無く終了。全てが予想できる、想定内で終わる映画。

観ていて思ったのは、猟奇殺人犯と妻の関係をうかがう映画っていうよりは、女の頭の中ってこうだよねっていう、女の心理を再確認できる映画だなということ。

夫の悪行を見つけた妻は感情の起伏が大きくなり、時間をかけて考えていくうちにものすごく冷静にクールになって今後のことを静かに計画しはじめ、上手く演技を織り交ぜつつトラブルの根本から身をかわし、そして最後は思いっきり吹っ切る。

映画のラスト、死んだ夫からのメモを見つけたとき、妻が一切動じてなかったのがかっこよかった。これが女よ。

あんなに愛していた相手なのに、子供のためを考えるとスパっと殺してしまえるものなのね。母は偉大。

殺した相手から奪ったアクセサリーを結婚25周年の記念に最愛の妻にプレゼントするバカな夫は妻に殺されて当然だと思いました。イヤリングくらい十分買えるような裕福な家庭に見えましたが設定甘くない?


クリミナル・マインドをずっと見てると、「こんな連続殺人、クリミナル・マインドのBAUにかかればすぐに犯人捕まるのに…自家用車なんかで誘拐したら、ガルシアが一瞬で見つけるわよ」って思ってしまいます。

なんで過去に12人も殺害したシリアルキラーを刑事を引退したおじいさんしか見つけられてないのか。なにやってんだよ、警察は!なんてね。

クリミナル・マインドがすごすぎて、「こんな事件BAUなら一発」って常に思ってしまう。