2 月末に 3400g で子供を出産しました。 子供が生まれてもう 100 日…あっという間の 100 日でした。

生まれる一週間前の検診で子が 3200g。 「そろそろ生まれないとしんどいよ~!」って産科の先生に言われたけど、そのときは全然生まれる気がしなかった。

なんとなく、「今は子が生まれる気になってないだろうな~来週くらいに生まれると思う。来週の半ば、水曜日当たりに生まれそうな気がする」ってふわふわと考えていた。

そしたら本当に思ってた通りの日にち、水曜日で生まれた。

火曜日の昼間からちょっと腰が重くて、夕方に強烈な下痢になって(出産の予兆で下痢になることがあるらしい。産道準備のため?)、20 時くらいから夕食の準備をしているとなんかお腹が痛いような…これが前駆陣痛ってやつかしら…なんて軽く考えていた。

ずっとじんわりとした痛みが続いていて、前駆陣痛って結構しんどいな~って思いながら試しにアプリでタイミングを計ってみた。 すると 1 時間以上 6 分間隔くらいで陣痛が来ていて焦って産科に電話しました。

0 時前に病院に到着。 陣痛と言ってもちょっと重い生理痛くらいの痛みだからその時は全然耐えてられていて、「想像していたほど辛くないな~意外と大丈夫じゃん」と、のほほんとしていた。

そして、6 時前くらいに破水!

破水って尿もれと間違わない?ちゃんと分かる?ダイジョブ?って凄い心配していたんだけど、尿もれとは全然違った!間違わなかった! 子がグイッと大きく動いた時にパシュッて感じがしてダバーーーと温かい液体が出ていった。

破水してからの陣痛は言葉では表せられないくらい痛かった!!やっぱり陣痛って痛いんだね!!!破水前に全然大丈夫じゃんって思ってごめんなさい!!

おそらく世の女性は人生で一回は陣痛の痛さをぼんやりと想像してみたことがあると思うんだけど、私の場合は想像してた痛みの 30 倍は超える強さできたね。 30 倍って言っても全然想像つかないと思うけど、本当に今まで想像してきた痛みのはるか上を、さらにさらにさらに超越してきた。 破水後の本陣痛はほんとのほんとに凄い。 あの痛みは出産以外では人生で二度と味わうことがないと思う、たぶん。

赤子の頭は外へ出よう出ようとグイグイ押しやってくるんだけど、子宮口が開いてない時にいきんじゃダメだから、ひたすらテニスボールで赤子の頭をお腹の中に押し戻す方向に押す!押す!押し加減が丁度よくないとダメ! 夫に押してもらったら全然ダメで結局自分で自分のお尻にテニスボールを押していました。これがまーまた大変! ヒーーヒーーー言いながらグイグイ押すの!呼吸もしっかり吐く方に意識向けないといけないけど押さなきゃ!息しなきゃ!でも痛いいいいい!!

そういえば、よくいう「ヒッヒッフー」のラマーズ法はしませんでした。 痛くなったら「フーーーフーーー」ってとにかく息を吐いてと助産師に言われました。 息は吐けば勝手に肺が膨らんで息を吸うことができるから、吐くように吐くように頑張っていたら自ずと上手に呼吸ができていて過呼吸の予防になるようです。

陣痛が来てるときはひたすら痛みと戦いながら、頭のなかでは猫や犬の出産シーンを思い浮かべていました。 彼女らはツルン…ツルン…と子供を産むよね…痛くないのかな…やっぱり痛いのかな…私もツルツルンと早く生みたい…ってひたすら安産のシーンを想像をしていました。 特に犬は安産の象徴とも言うし、動物がツルツル子供を産んでいるシーンを思い浮かべるとなんとなく落ち着いたんだよね。 ありがとう。

そして 10 時前に元気な産声をあげて子が生まれたのでした。

子供とはその時が初対面なのに、なんだかもう既に知っていたような、顔見知りの顔のように感じました。 生まれてしばらくはいろいろな検査があるから新生児室の保育器に入っていたのをガラス越しに見ていたんだけど、 他の子供と並んでいる中でパッと見ても自分の子供の顔はあの子だってわかったんだよね。母親って不思議だ~

生まれてすぐに、ひたすらしんどかった陣痛の痛みもスッと忘れちゃったし。人体って不思議。

子供が生まれた日から怒涛の如く育児の毎日が始まったけど、新生児の頃は自分の身体もしんどくて。 子供が起きて寝てオムツして授乳してってそのルーチンで布団の周りをクルクルクルクル動いている日々でした。

子供が 3 ヶ月になってやっと落ち着いた日々が少し戻ってきたかな。 やっと育児に慣れたように思えます。

思い返してみれば、子供が 2 ヶ月前後の時期がピークで一番しんどかったと思う。 寝不足と、毎日毎日同じことが繰り返されるお世話の大変さとで。

ずっと無表情の宇宙人をお世話をしている様な気持ちだったから、子供が笑ってくれるようになってからやっと気持ち的には救われた。 産んですぐの頃は母親になった実感もあんまりなくて、こんなんで大丈夫なのかな…愛情あふれる母親に私はなれるんだろうか…って不安だった。

生後 2 ヶ月頃に夜中にギャーーーと泣きながら子供が起きた時に、慌てて抱っこして大丈夫よ~ってトントンしていたら、ホッと落ち着いた顔して泣き止んでくれた。 その時にぶわぁぁぁぁぁぁと母性が溢れてきた気がします。自分でもびっくりするくらいに。 私のトントンでこんなにホッとしてくれるんだ。泣き止んでくれるんだ。この子は私を必要としているんだ。って、そこが精神的に本当に母になった日だと今になって思う。

振り返れば、その時その時はホントにしんどかったんだけど、とにかく毎日必死に同じことを繰り返して生きてきたら、いつの間にか子供は大きくなってるし、いつの間にか 100 日も経ってた。月日の流れってあっという間。

子供と毎日一緒に居て毎日何時間も見ているから大きくなっていることに気づきにくいんだけど、たまに夫がお世話をしている時に改めて子供を見ると凄く大きくなっていることに気づく。 いつの間にそんなに大きくなったの!?って、ちょっと目を離した 10 分くらいの間に急成長したように感じる。 この現象おもしろいです。毎回笑っちゃう。


子育てを初めて 100 日が経過したけど、私に「母親」という属性が一つ追加されただけで中身は以前となーんにも変わっていない。

子供を産んでも心の中は 10 代の頃からほとんど変わっていない。 基本的な考え方のコアの部分は物心ついた幼稚園の頃くらいから全然変わってないと感じる。 コアの部分にちょっとだけ社交性のコブがポコッとくっついた程度の薄い人間です。

でもいつの間にか自分のご飯や自分のやりたいことよりも泣いている子供のケアを優先できるような母親っぽい人間になっていた。 毎日少しずつ少しずつ母親レベルが上っているかな。

母親も育児も初心者なので、これから子供が新しいことにどんどん挑戦して学習して成長して人間としてレベルアップしていくのにつれて、私も同時に母親属性のレベルアップをしていきたい。

子供がこれからどんな人間になっていくか全く想像がつかないけど、私もどんな母親になるのか全然想像付かない。

子供を暖かく見守れる広い心と広い視野を持った母親になりたい。

続 : 【出産レポ】二人目を出産しました